映画:ANON

薦められて。

去年のはじめぐらいから付き合うようになった、北米在住アメリカ人の同僚が、「ANONは面白いから見るべし」と。

それこそ去年のはじめぐらいに、その話をしたような。

 

それを見る機会をつくらず、ずいぶん(1年)放置していたけれど、入院を好機とばかりに、music.jp のキャンペーンでお得に視聴してみた。 

※お試しで30日無料ってのがあったので、それで。

 

www.imdb.com

 

どんな映画だったか、というと、攻殻機動隊で扱われているような、電脳空間的な話の入り口を実写化して、サスペンスに仕立てたもの。

あんまりアクションっぽくつくらず、全体のトーンを抑えめにしている印象。そうすることで、SF特有のわくわく感を持たせず、次に起こる何かを淡々と目で追わせるようなつくりになっている。とても静か。静けさのレベルだけでいうと、ゴッドファーザーのそれに近い。

 

ただちょっと違和感があったのは、この映画では主観視点の映像が多用されていたのだけれど、主観視点特有の揺れや、画像のゆがみ、死角をつかった演出などがあんまりなく、これも淡々と逐次説明的に映像が流れていく構成。これが、「あえて」なのか何なのかは分からないけれど、これのおかげで、視聴者側の興奮度はより抑えられ、結果的に先に述べた世界観を維持することには成功していたと思う。

 

この映画をひとことで表すと、「たくさん女性の裸がでてくる、攻殻機動隊オマージュの実写映画」ということになろう。

 

とりあえず、裸体と性交渉の描写が多い。無駄に。

こっちで視聴者の興奮度あげたかったのかな。

 

ちなみにAmazonのプライムビデオでも、それなりの値段でレンタルできる。(買うとそこそこするけど)